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20代から役職に就いて活躍できる?知っておきたい5つの心構え

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係長や課長といった役職が与えられるのは、一般的に30代以降である場合がほとんどです。そのため、20代で役職者を目指したくても、働くイメージを具体化できない方もいるのではないでしょうか。

若くして役職を経験するメリットは、将来的なキャリアアップに役立てられることです。役職のポストが空いている中小企業や実力主義のベンチャー企業などでは、20代から役職者として抜擢されるケースも多くあります。

この記事では、20代で役職者になった方や20代で昇進を目指している方に向けて、20代の役職者が知っておくべきことを解説します。

20代でも役職に就ける

20代で役職に就く方もいますが、その数は少なく珍しい存在だといえるでしょう。実際には、係長は40代前半、課長は40代後半、部長は40代後半から50代であることが一般的です。

 

役職別の平均年齢
厚生労働省による賃金構造基本統計調査によると、役職別の平均年齢は表のとおりです。係長以上の役職に就くのに、20代という年齢はとても若いことがわかります。

 

役職 平均年齢 男性の平均年齢 女性の平均年齢
係長 45.3歳  45.1歳  45.9歳
課長  48.7歳  48.7歳  49.0歳
部長  52.8歳  52.8歳  53.1歳

 

引用元:厚生労働省|令和3年賃金構造基本統計調査の概況

 

20代に多い役職は主任や係長
20代に多い役職は、主任や係長です。中間管理職と呼ばれる課長や部長といった役職と比べて、マネジメントの対象は限られていて、初めての管理業務を経験していくポジションになります。

主任は担当業務のリーダーとして部下の管理や成長をサポートし、係長は担当業務のマネジメントを担う立場です。

20代のうちから役職に就くケースの多くは、将来的には中間管理職としての活躍を期待されていることを意味します。

 

中小企業やベンチャーには20代の管理職も多い
20代の役職者が多いのが、中小企業やベンチャー企業です。意思決定のスピードが早く、新しいアイデアを取り入れていくためにも、20代の若いリーダーに期待が寄せられています。

大手企業と比べて人材確保に課題を抱えていることも多く、管理職候補の求人を募集している企業も少なくありません。20代から役職に就いてキャリアを積みたいのなら、働く環境を選ぶことから始めていくのもおすすめです。

20代の役職者が知っておきたい5つの心構え

20代の役職者には、若さゆえのメリットもあればデメリットもあります。20代の役職者が知っておくべき心構えとして、次の5つが挙げられます。

● 部下の扱い・対人関係が難しい
● 名ばかりの役職に注意
● 大幅な給与アップになるわけではない
● 専門スキルを高めにくい
● 部下の評価が自身の評価に影響する

役職に就くことで責任を負うようになり、一般社員の時と比べてストレスを感じる場面が増えるかもしれません。心構えをしておき、一つひとつ対処しましょう。

 

部下の扱い・対人関係が難しい
20代で役職になると、部下の扱いや対人関係に悩むことも珍しくありません。なぜなら、場合によっては、自分よりも年上の人や勤続年数が長い人、先輩や同期などが部下になるからためです。

社外での関係性においても、取引先の担当者が年上ばかりになるなど、難しさを感じる場面もあります。周りを頼りながら尊敬し合える関係を築くことが大切です。

 

名ばかりの役職に注意
20代で役職者になっても、一般社員の頃から仕事内容に変化を感じられない場合もあります。職種や仕事内容によって、20代という年齢は相対的に経験が十分ではないと判断されがちです。

役職に就く際には、事前に仕事内容のすり合わせをして、自分の働きで評価されている点と期待されている点を明確にしておくとよいでしょう。

 

大幅な給与アップになるわけではない
役職に就いたからといって、すぐに大幅な給与アップになるとは限りません。企業によって役職手当の金額は異なりますが、主任の役職手当は数千円程度と少なめに設定している企業もあります。

役職手当をあてにするのではなく、給与アップにつなげられるよう役職者としての成果を追い求める意識が大切です。

 

専門スキルを高めにくい
20代で役職者になると、プレイヤーとして専門スキルを高めていくことが難しくなる可能性があります。なぜなら、役職者になり管理業務が増えるからためです。

役職者としての仕事内容は、一般社員の時から変わらないこともあれば、管理業務が中心になることもあります。将来的なキャリアプランと照らし合わせて、事前に役職者の仕事内容を理解しておきましょう。

 

部下の評価が自身の評価に影響する
役職者になると、個人の成果だけでなくチームの成果を求められます。部下の管理や育成を担うようになり、部下の評価が自分の評価に影響します。

チーム内で積極的にコミュニケーションを取ったり、進むべき方向性を示したりしながら、チームとして成果を出すことが必要です。

20代の役職経験はキャリアアップに役立つ

20代のうちから役職者として経験を積むことは、将来的なキャリアアップに役立ちます。20代で明確なキャリアプランが描けている方は少なく、20代の役職経験者も決して多くありません。

転職活動する場合にも、マネジメントの経験や役職者としての実績をアピールすれば、周りと差別化が図れて有利です。一定の評価を得ておくことで、転職先でもキャリアを継続でき、より上の立場を目指していけるでしょう。

まとめ

役職者として20代のうちから経験を積むことは、それだけで市場価値を高められます。役職者の中では若い存在になりますが、若いリーダーに期待を寄せる企業も少なくありません。

今の勤め先では役職者を目指すのは難しいと感じるなら、実際に20代の役職者が活躍している企業へ転職するのもおすすめです。将来のキャリアプランに合わせて、ぜひ20代から積極的に役職者を目指していってください。

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